全ては無に

2011年4月27日


 2011年4月26日,本稿執筆の前日,メジロ牧場が解散するという衝撃的な事実が明らかとなった。希望の終焉もつい3日前のアップだった。

 下記「限りなき試練」に出ているメジロアルタイスは屈腱炎で引退,メジロブリットは未勝利にて引退となっている。

 もう希望も試練も何もかも無となった。

 滅びたのだ。

 栄えるものあらば,衰えるものあり。自然の循環の一部として,消え行く・・・。

 だが,どうすることもできなくても,希望や試練があったことを心の底にしまっておきたいと思う。

(タイトルの「全ては無に」を打とうと思ったら「全てハムに」になりました。)


限りなき試練

2009年2月11日


1995年生
メジロアトラス
メジロガンバール
メジロリマンド

1997年生
メジロジャクソン

1998年生
メジロジョイス

1999年生
メジロウォルド

2000年生
メジロオルテガ
メジロネスタ

2001年生
メジロガンバス

2004年生
メジロアルタイス

2006年生
メジロパピオン
メジロブリット

 右の表は,偉大な馬の真の継承となる資格のある馬である。

 資格とは,偉大な馬の産駒で,かつメジロで牡馬で芦毛。牡馬で芦毛だけでも約4分の1の確率である。

 右の表の12頭がその全てである。ただ,メジロ牧場で生まれながら馬名登録されなかった芦毛牡馬も2頭ほどいるようである。

 また,偉大な馬が亡くなった2006年に種付けしていた2頭から生まれた(2007年生)のは,メジロであるが遺伝失敗。

 試練は,初年度産駒から襲い掛かってきた。

 メジロガンバールはデビュー戦で予後不良。

 メジロウォルドは,4戦目となる2歳未勝利で予後不良。

 メジロオルテガも,デビュー戦で好走し,1番人気となった2戦目で予後不良・・・

 12頭しかいないのに3頭も予後不良になるとは,神が与える試練の酷さ・・・

 そして,今月1日(2009年2月1日),メジロパピオンがデビュー戦でレース中に骨折。命はあったが,JRA登録抹消。

 現在,メジロアルタイスは現役だが,天皇賞に出走できるレベルには遠そうである。

 残るは,メジロランバダの仔メジロブリット。彼はメジロでは珍しく,父と同じ池江泰郎厩舎である。

 1歳時から560kgも体重があったらしいが,今はどうなっているのだろう。

 いずれにしろ,試練はもうたくさんだ。彼はこの過酷な運命にどう立ち向かうことが出来るのか。



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