第5章:最後に(第2節)

初版2007年5月1日 著者:草加床ノ間


あとがき

 私の四半世紀にわたる麻雀その他の賭博経験をもとに,だらだらと文章を書いたが,途中に辛口すぎたり不適切な表現もあるかもしれないが,ご容赦いただきたい。

 過去の述懐は,記憶に基づいているため多少事実と違うかもしれないが,仕方ないということで,これもご容赦いただきたい。

 私が,この外道徘徊記を執筆しようと思ったのは,世の中の麻雀ルールには結構脆弱性があることに気付いたからだ。

 脆弱性という言葉は,コンピュータソフトウェアなんかでよく出てくる。その多くの原因は,滅多に処理されない状況が発生した場合で,その部分のテストが不確実なためである。それでバグが露呈し,それが心無い人に利用されてしまうのが脆弱性である。

 バグを出さない基本は,とにかく余計な機能は付けないこと。ソフトウェアがいくらバージョンアップしてもバグがなくならないのは,新機能が追加されているからだ。(※1)

 麻雀ルールでトラブルを起こさない基本も同じで,とにかく余計なルールは入れないことであり,シンプルにすることである。

 もし,この外道徘徊記を読んでいただいて,あなたの行っているルールにパッチあて(修正)がなされるきっかけになれば,著者としても光栄である。

 私も,勝負師としての矜持をいつまでも保持して,多くの人といい勝負を続けていきたいと切に思うのである。

 本当に駄文を最後まで読んでいただき,ありがとうございました。


(※1)ソフトウェアベンダーはバージョンアップして新機能を追加しないと商売にならないため,悲しい悪循環にならざるを得ない。

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