確率から見ないパチスロ

初版1999年5月5日
述懐録版2006年9月25日

以下の文章は何ら科学的根拠にも基づいていない妄想に過ぎない部分があることを申し上げます。

我々の目には不思議に見える連荘とハマり

 パチスロは4号機の現在,完全確率方式が義務づけられている。小役はカウンターによる確率の変動があるわけだが,ボーナスやビッグ中小役は,そのプロセス(連荘中や大ハマり中)にかかわらず,常に一定の確率で抽選される。

 つまり,同機種で設定が同じなら,1500Gハマり中であろうが,ビッグ終了直後であろうが,その次のゲームで(勿論それ以降も)ボーナスが成立する確率は同じであるのだ。(当然裏モノは除きます)(注釈1)

 だが,我々には本当にそのように抽選されているのかと疑ってしまうような連荘やハマりが,それこそ日常茶飯事で起きている。

 完全確率であるからこそ,どんな大連荘や大ハマりでも数字的には可能性はある。また当然,どんな大連荘や大ハマりが起きようとも,出現確率を収束させるような働きは一切起こらない。確率は,無限大試行した場合という不可能な条件の元にあるのだ。200万G試行しようとも,無限大というものの前ではゴミなのだ。(注釈2)

 とは,言うものの連荘やハマりが特定の時間だけ,特定の人間だけ,打ち手が代わった瞬間など法則性が見えてくることがないだろうか。また,出る気がしないときは本当に出なくて,調子のいいときは,あっけなくビッグを引けるということもないだろうか。

機械はデタラメな数字を選ぶことができない

 無作為に適当な数字を選ぶ。実は,この簡単に思える作業はコンピュータでは不可能なのだ。(人間にはもっと不可能)

 乱数と呼ばれているものは,人間の脳みそだけでは予測不可能で数値的偏りのない数列を生成する式(関数)を用意し,その初期値(乱数の種)を何らかの方法(主に時間)で得て発生させている。(注釈3)決して,コンピュータが選んでいるわけではない。

 私はパチスロのROMを見たことも,当然解析したこともないので乱数を拾う過程が,どのようなフローチャートになるかは知らない。でも,浮動小数演算はしてなさそうなのでM系列のような手法で乱数を生成して,レバーが叩かれた瞬間の数字を拾っていると思う。

 どんな乱数生成方法でも,人間に予測不可能であって,その数列を見るだけでは何の規則性もないように感じるが,コンピュータを利用してプロットすると美しい図形を描くものもある。つまり,何らかの周期があるということだ。

 乱数生成は再帰的に行われる。人間の脳も,どうやら再帰的に機能しているらしい。

 何が言いたいのかというと,我々が無意識に叩いているパチスロのレバーも,叩く間隔はデタラメのようであるが,実は周期を持っており,その周期とパチスロ機のボーナスフラグの当選範囲の周期の重なりがあったとき連荘となり,その逆がハマりとなるのだ。

 機種に対する相性があるのは,その機種が持つ乱数の周期と自分の脳の周期の関係ではなかろうか。これは,次節で述べる意識の力とも関係があるだろう。

 自分の脳の周期も,いつも同じ周期をしているわけではない。体調や気分によっても変わるだろう。朝一で行くと初当たりが重いとか,閉店間際は連荘するとか,腹が減っているときはハマるとか。これも,周期の変化ではなかろうか。

 台を打つ人が変わると,当然レバーが叩かれる周期が変わる。これが,変わった瞬間ボーナスを引くといったような(落とし物は別),流れが変ったように見える要因なのだろうか。

意識の力

 広い世界の中,色々な能力を持った人たちがいる。予知能力,透視能力,念力,霊媒師etc。(注釈4)

 そんな能力の中で「意識の力」というのが科学的に解析を行おうという動きがあるらしい。

 「意識の力」とは,例えばスプーン曲げを行うときに,金属は硬いという固定観念を払い,柔らかいものであるという意識を持つことによりスプーンを曲げる,このときの意識である。

 この機種はスペックの甘い台だから負けるわけがない。今すぐにでもボーナスを引きそうだ。と意識して打つと,意識の力が働いて,もしかしたら勝ちやすくなるのではなかろうか。

 調子のいいときと悪いときは,対照的な意識の違いが現れる。ちょっとしたチャンス目になればもらったというような感じと,いつまでたっても来る気がしないときと。これも,連荘とハマりの一因を担っているかもしれない。

 また,微弱ながらも何か予知を感じとれれば,それを利用できる可能性は大いにある。

 私は,小役外れでリーチ目になる形で小役が聴牌したとき,揃うか揃わないかまるで台から信号が送られてくるような感じで自分に伝わるときがある。まあ,それが裏切られるのもたまにあるし,自然に小役が高確率か低確率かを考えてしまっているのかもしれない。

 この微弱な予知を,山佐株式会社さんのカゲツで利用できないかと思う。即ち,ビッグの小役ゲーム中にレバーを叩いた後,ボーナスインフラグが成立したかどうか感じとるのである。

 感じとれた場合,当然変則押しでボーナスインを外し,それ以外は小役狙い。毎回できなくとも,そのときが必ずボーナスインだったら効果は莫大だ。

 って,まだビッグ引いたことはないので何とも言えないが,チャレンジしてみたいと思ってます。(その結果 1999/05/05追記)

 最初にも述べましたが,この文章は私の妄想が多分に入っています。読み流し程度で,信用することのないように・・・


注釈1

 ビッグ終了後(任意の地点でいいけど)から,50G以内でビッグを引く確率と,1500G以内にビッグを引く確率の違いは雲泥の差だ。これが,「もうそろそろ」という錯覚を生み出す要因ではないかと思っている。抽選に過去は関係ないのだ。

注釈2

 当然,試行の回数が増えれば信頼度は増していく。10,000Gと2,000,000Gの試行の差は比べものにならない。客と店との分母の差も,胴元有利の図式の要因になっていると思う。

注釈3

 例えば,Xn+1 = 4Xn(1 - Xn) という式において,初期値 X0に 0 < X0 < 1 を満たす値を与えると,Xnは区間(0,1)を発散も収束もせずにひたすらうろつく。(カオス関数の一つ)

注釈4

 私は,これらの能力を超能力と呼ぶのは嫌いである。当然,真偽が確かめにくいため紛い物もたくさんあるだろう。私は超能力という言葉には,その真偽の確かめにくさを利用してTVメディアなどで視聴者の好奇心を煽るというイメージがある。ただ,単に能力でよい。

カゲツでの実戦結果

 当然のように,全然駄目でした。ははは。左リールを止めてみれば分かるんですけどねえ。(そんなのだったら,誰でも分かる!)


このページに載っていることを運用した結果についての責任は一切負いません。

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